大切な友人や家族の結婚式。心からお祝いすると同時に、一生に一度の記念シーンを美しく写真におさめたいと思う方も多いはずです。けれども、ドレスの繊細なレースがフラッシュのせいで真っ白に写ってしまった、指輪交換やケーキカットのタイミングを逃してよくわからない写真になってしまった、人の背中ばかりで見栄えがしないなど、「思ったように撮れなかった」失敗談もよく聞かれますよね。
撮影のポイントが分かっていれば余裕を持って、結婚式を楽しみながら、新郎新婦へのプレゼントにも喜んでもらえるようなすてきな写真が残せるはずです。今回はウェディングフォトグラファーに教えていただいた、式に参列する前に押さえておきたいウェディングフォト撮影のポイントを、挙式、披露宴とプラスアルファの撮りたいシーンごとにまとめました。
挙式前の時間も、撮影のチャンス!
挙式前の準備の時間も、実は写真撮影のチャンスです。式場内だけでなく建物の外観やエントランスなど、式場全体のイメージが思い起こせる写真も撮っておくと喜ばれます。レストランでの結婚式の場合は、お庭の緑やインテリアなどを含めた全体像を撮るように。ホテルでの結婚式の場合、ホテルの建物が大きいので、向かいの道路に移動したり、式場まで来る道すがらうまくカメラにおさまりそうな撮影ポイントを探しておいたりと、距離を置いて撮るようにしましょう。
また、エントランスでは会場のロゴや看板を押さえておくのはもちろん、調度品やインテリアなど「きれいだな」と思ったものを撮るようにしましょう。
前もって企画が必要ですが、こっそり友人たちとメッセージフォトにチャレンジするのもおススメです。式の前に少し早めに集まってもらい、用意しておいたメッセージボードを掲げて写真に写ってもらいましょう。
家族や親しい友人だからこそ撮れる、メイクルームのカット
もし挙式前の個室に家族や友人として招かれた時には、花嫁のメイクが仕上がったところを撮影しましょう。挙式を控えた花嫁の、幸せオーラいっぱいの表情は絶好の撮影チャンスです。メイクと着替えが終わる時間を事前に確認しておけば、慌ただしい準備のひと時を邪魔することなく、ちょうどいいタイミングでさっと撮影することができるはず。
もし時間に余裕がありそうなら、花嫁に窓の側に立ってもらって「鉄板の美人カット」にチャレンジ!
動きが制限される挙式では「撮影場所」が大切。
参列者が自由に移動しづらい挙式では、どこから撮影するのかが大切になってきます。教会の場合は、参列者席なかほどのヴァージンロード寄りの席がベストポジション。
また、式の流れに合わせて、撮りたいシーンをイメージしておくことも重要です。教会では新郎新婦はほぼ背中を向けた状態になるので、指輪交換・ベールアップ・退場の3ポイントを逃さないようにしましょう。
花びらに花嫁の顔が隠れてしまうことも多いフラワーシャワーや、一瞬のシャッターチャンスを逃しがちなブーケトスなどは、カメラの連写機能を使って何枚も撮ってみてはいかがでしょうか。
披露宴パーティーでは「楽しさ」を撮ろう!
ケーキカットなどの見せ場では、ぜひ真正面へ!ここぞという撮影タイミングの前には、司会者の方が必ずアナウンスしてくれます。また、式場にカメラマンがいるなら、さりげなく動きをチェックしておきましょう。見せ場の前には必ず新郎新婦の近くに移動しているはずです。
新郎新婦の「いい表情」はもちろんですが、おもしろ顔、ふざけ顏、泣き顔など、気のおけない仲だからこそ見せるいろんな表情が撮れることが、ウェディングフォトの醍醐味。プロのカメラマンでも撮ることのできないような、あなたにしか引き出せない表情を残してあげましょう。
主役の二人が一番気にしているのは「ゲストが楽しんでくれているかどうか」のはず。二人ばかり撮るのではなく、会場全体の風景や、参列者の様子も撮影するようにしましょう。式の日に慌ただしく過ごす新郎新婦が、当日ゆっくり見られない友人たちの表情も写真に残して渡してあげると、とても喜ばれるはずです。
プラスアルファの「画」を撮るヒント。
ウェディングパーティーで使う様々なツールを、新郎新婦のこだわりで手作りするケースも年々増加していますよね。ウェルカムボード、招待状、席次表などのペーパーツールや、花嫁のお母さまが思いを込めて作られたブーケやリングピロー……。事前に二人の思い入れがあるものを聞き出して、それにフォーカスした写真を撮ってあげるのもおススメです。
撮りっぱなしで「お蔵入り」にしない!
楽しいシェア・プリント方法は?
撮った写真は撮りっぱなしにせず、参列者みんなでシェアしましょう。たくさんの人が同じ場所から撮影するよりも、それぞれ違った角度から撮影して、式の後みんなでシェアすれば、いろんなバリエーションの写真が揃えられるはずです。
特に気に入ったものをフォトブックにまとめるのはいかがでしょう?フォトブックサービスには、SNS上で写真を募り、集まった写真を自由にレイアウトできるものや、パソコンの中の写真を読み込んで、自動でレイアウトしてくれるものなどがあります。新郎新婦にプレゼントしたり、友人同士でシェアして喜びを分かち合えば、写真の楽しみもより広がります。
フォトブック他、写真シェアの方法については下記のコラムでも紹介していますので、あわせてお読みください。
離れて暮らすおじいちゃん・おばあちゃんに「孫の写真」どんな方法で届けますか?結婚式は、二人にとっての記念すべき日。そして、いずれ生まれる二人の子どもたちに語りつぐ歴史的シーンでもあります。どうかこのコラムを参考に、すてきな写真を撮って、大切な人たちのウェディングを楽しんでくださいね。