自分の人生を振り返り、その結果を連れ合いや子ども、孫たちに伝えておきたい、なんて思うことありませんか?近年、「自分史」という言葉が市民権を得て、「自分の生きてきた軌跡をまとめて文章化する」ことを、講習会で学んだり、作成キットを使ったりして、誰もが手軽に取りかかれるようになりました。「自分史」をつくることから、自分を再発見できる、自分の生きてきた証(あかし)が残すことができる、そしてそれをお子さんやお孫さんと共有することで家族の絆が深まるなど、さまざまなメリットが生まれます。
一方で、「自分史をつくってみたいけれど、きちんとした文章で書き起こすのは大変そうだし、時間がかかりそう。」「写真を添えるにしても、アルバム整理、写真の選択、ネガの焼き増し、プリント貼りつけ等の作業が必要で、どこから手をつけていいかわからない」と思っておられる方もいらっしゃるのでは?
そこで、“年表”に“画像データ”を添えて簡単にできる「Photo自分史」づくりをご紹介します。

「Photo自分史」づくりの手始めは“年表”作りから

①“年代”の洗い出しを

年齢、西暦、和暦、自分の履歴、家族に関するできごと等を年代順に書き起こしていきます。その他、備考欄をつくって想い出のできごと、社会情勢にも触れると充実した内容になります。

②“項目”を決める

掲載項目は、自分自身の誕生、入学・卒業、社会人生活、結婚、家族のこと、子ども・孫のこと、住所の変遷、資格・免許・受賞歴、趣味の、旅行、会・グループの活動内容などなど。甘い想い出、悲しい記憶、人生の悲喜こもごも、書き残したいことはたくさんあると思いますが、最初から入れ込み過ぎると、作業量が多くなり過ぎてしまうので要注意です。趣味をメインにする、仕事をメインにするなど、自分に合ったテーマを決めて進めましょう。

③“年代”と“項目”をまとめて年表化する

①と②の作業はまだメモ書きレベルですが、ここでデータとして一体化します。Windows環境ならマイクロソフトオフイスのエクセルを使えば便利です。

エクセルを使って作成した年表の画像

年表化の作業は、しみじみと一人でするのも感慨深いものですが、夫婦や家族で「あんなことがあった」「これも入れたらどう?」などワイワイガヤガヤ相談しながらつくれば、盛り上がることまちがいなしです。

「Photo自分史」に添える“画像データ”の整理を

①“写真”を“画像データ”化する

アルバムに納められた昔の写真から、自分史に残したい写真はスキャンしてデータ化(jpg)してみましょう。昔に撮ったモノクロ、セピア色の写真も趣き深いものです。写真をデータ化(スキャン)する際には、最近の家庭用プリンターにはスキャナ機能が付属していますので、活用してみましょう。スキャナがない場合はフィルムメーカ、カメラ店のデータ化サービス利用を検討してみましょう。「写真 データ化」でインターネット検索するとCD保存、フィルムスキャン等、いろいろなサービスが紹介されています。
また、画像を加工、編集するフリーソフト(JTrim等)を使えば、「ぼかし」や「モザイク処理」など高度な仕上げも可能になります。
懐かしい写真を見て、想いに浸ることも多々あると思いますが、あまりたくさんの写真を選びすぎないよう注意しましょう。“年表”での掲載項目と同様に、作業量が多くなってしまいます。

家庭用プリンタの「スキャン機能」設定画面

②“画像データ”を分類して保存する

データ化した画像がみあたらない、といったことにならないよう、パソコンのフォルダなどを使用して画像の整理しておきます。時代ごとのフォルダを作り、Photo自分史用に選んだ画像をそこに入れておけばスッキリ整理できます。

画像データを分類している画面の画像

“年表”に“画像データ”を貼りつける

文書作成、表計算、プレゼン用ソフトなどで作った“年表”に、年代ごとに保存した“画像データ集”からセレクトした画像を貼りつけると、体裁が整います。

Photo自分史の完成イメージ

ここまでPhoto自分史づくりの手順をご紹介してきましたが、短期間で一気につくろうとすると、楽しいはずの作業が逆にストレスになることもあります。あまり気負わずに“年表”づくりに1カ月、“画像データ”整理は、画像を選んだり、古い写真をデータ化したり、時代ごとに分類・保存したりと作業がかさむので2カ月、「自分史」まとめに1カ月、といった風に余裕を持ったスケジュールを立てて取り組んでみてください。

「おじいちゃん、スゴい!」
「親父、こんなことがあったの?」
新たなコミュニケーションが生まれます。

でき上がった「Photo自分史」は、パソコン画面で見る、データとして残しておく、だけでなく、プリントしてクリアファイルにまとめておけば、お孫さんが遊びに来た時や、同窓会や趣味の集まりなど、誰にでも気軽に披露することができます。
さらに「Photo自分史」づくりは、溜まっているアルバムや写真の整理が進むだけでなく、いろんなメリットが得られます。過去の振り返りの中で、忘れていた体験や経験がよみがえり、自分自身をよく知ることができ、「いろいろあったけど、自分は一生懸命がんばってきた」と自信や自尊心が高まります。
そして何よりも、子どもさん、お孫さんたちとのコミュニケーションを活性化します。ふだんは無口な父親が、いつもやさしいおじいちゃんが、こんな人生を生きてきた。それを知ってもらうことで家族の絆がより強いものになります。

マイポケットを使えば、
「Photo自分史」づくりがこんなに便利に!

「Photo自分史」に使う画像選びは楽しい作業ですが、なかなか候補を絞れず、ついつい多めに選んでしまいがち。トータルすると膨大なデータ量になってしまうこともあります。クラウドストレージ「マイポケット」なら、容量を気にせず保存できますし、データ共有できるので、お子さんや友人に画像を選んでもらったり、足りない画像を追加してもらったりすることもできます。また、できあがった「Photo自分史」をマイポケットに保存しておけば、簡単な操作で共有ができるので、離れて暮らすお子さんや、長らく会っていない友人にも気軽に見てもらうことができます。
さあ、あなたも「Photo自分史」づくりにチャレンジしてみませんか。