スマホを使用していると、使い捨てカイロのように本体が熱くなった経験はありませんか?スマホは精密機器なので、熱いままだとバッテリーの劣化や故障の原因につながります。スマホを長く使用するためには正しい対処が必要です。今回は、スマホの冷やし方とスマホが熱くなる理由や予防策、熱くなった場合のリスクを紹介します。
熱くなったらどうすれば良い?スマホの正しい冷やし方
スマホが熱くなったら、するべきことは主に4つあります。
- 負荷をかけているアプリや動画などをOFFにする
- スマホケースをはずす
- 充電を中止する
- スマホの電源をOFFにする
スマホが熱いと感じたとき、充電をしながらのスマホをいじったり、負荷の高いアプリを起動したりしている場合は、使用を止めましょう。また、ケースを付けている場合は、はずして熱をこもらないようにしてください。スマホの電源をOFFにして本体の稼働を停止させ、発熱できないようにすることも有効な対処法です。原因がわからない場合はとにかく電源をOFFにして、稼働させないようにするのが良いでしょう。
ただし、無理やり冷やすのは逆効果です。冷蔵庫に入れる、氷で冷やすなどの急速な冷却は本体内の結露を促し、故障につながる場合もあるため注意してください。スマホが発熱した場合は急激な冷却は避けて、自然に冷やしましょう。
スマホが熱くなるのはどうして?3つの理由
スマホが熱くなるのはなぜでしょうか。理由は、大きく分けて3つあります。
1、バッテリー
発熱にはバッテリーも影響しています。バッテリーが劣化するとバッテリーの減りが早くなり、充電をする頻度が上昇し、発熱の原因になります。充電と放電を同時に繰り返すことは、バッテリーに大きな負荷をかけるため、充電をしながらスマホを使用するのも、発熱の原因です。
2、スマホの環境
高温の場所に置くと、スマホも熱くなります。直射日光が当たったり、夏場の社内などに長時間放置したりするとスマホが熱くなる原因に。また、スマホケースやカバーを付けていると熱を逃がしにくく、熱くなりやすいです。
3、CPU(スマホを動かすエンジン)
複数のアプリの同時起動をしていたり、負荷の高いアプリを使用していたり、長時間稼働させたりすると、CPUが活発に働き熱を生み出します。その結果、スマホが内部から発熱し、本体が熱くなります。さらに、防水機能がついているスマホは、スキマが少なく内部の熱を逃がしにくい構造になっています。普通のスマホよりも熱くなりやすいため、注意が必要です。
熱くなるとなにが起こる? 発熱のリスクと予防策
スマホが熱くなるとなにが起こるのでしょうか。
- 熱暴走
- バッテリーの劣化
- 故障
熱暴走は熱によってCPUが動きを止めてしてしまうことです。スマホが熱くなるとフリーズしたり、再起動が頻発したりする場合は、熱暴走の可能性があります。
また、バッテリーはスマホの中で特に熱に弱い部位です。ほとんどのスマホは、リチウムイオン電池というバッテリーを使用しています。このバッテリーは高温に弱く、動作に影響が出始める温度は40度程度。手にもって「少し熱いな」くらいの温度で、すでにバッテリーが消耗し始めているのです。バッテリーが熱を受け続けると、劣化し、充電の減りが早くなる原因にもなります。
スマホを熱くさせないために、日ごろから「スマホを使用しながら充電はしない」「熱い場所に放置しない」「長時間の連続使用は避ける」などの使用を心掛けることが大切です。また、熱の負荷がかかり続けると本体の故障につながるため、熱いなと感じたら早めに冷ます対処をしましょう。
まとめ:
スマホは発熱しやすく、「いつものことだから…」と放置してしまいがちです。しかし、そのままにしておくと故障の原因になることも。熱の予防・対策をして、スマホを長持ちさせましょう。